西部州(せいぶしゅう、英語:Western Province)は、ザンビアの州。 州都はモング。 2016年の人口は100万7900人で全国の6.3%を占め、10州中8位。 面積は12万6386km2で全国の16.8%を占め、10州中最大。 人口密度は8.0人/km2。 植民地時代はバロツェランド地方に含まれた。
人口
- 1964年:36万3000人
- 1969年:41万人
- 1980年8月25日:48万6455人
- 1990年8月20日:63万8756人
- 2000年10月20日:76万5088人
- 2010年10月16日:90万2974人
- 2016年7月1日:100万7900人
隣接州
- 北:北西州
- 北東:中央州
- 東:南部州
- 南:ザンベジ州
- 南西:クアンド・クバンゴ州
- 北西:モシコ州
主要都市
人口は2010年の値。
- モング:5万2324人(州都)
- カオマ:1万9851人
- セナンガ:1万4102人
- ザンビア:1万575人
行政区画
以下の16地区から成る。
- カオマ地区
- カラボ地区
- シオマ地区
- シコンゴ地区
- シャンゴンボ地区
- セシェケ地区
- セナンガ地区
- ナロロ地区
- ミテテ地区
- ムワンディ地区
- モロベジ地区
- モング地区
- リムルンガ地区
- ルアンパ地区
- ルクル地区
- ンケイェマ地区
地理
ザンベジ川のバロツェ氾濫原が、北部州境のルングウェブング川とカボンポ川から、南部国境のセナンガやンゴニェ滝まで広がる。 氾濫は12月~6月に起こり、この地域はザンベジ川の貯水池となる。 これによって多くの牛が食べる植物が育ち、人々が飲み水を得られる。
ザンベジ川とその支流から離れると、カラハリ砂漠まで化石砂丘が広がり、多くの塩類平原や季節性の沼が点在する。また、乾いた草原やチーク、ミョンボ、クリプトセパルムが点在する。
気候
交通
- 大西部道路…ルサカ⇔モング(610km)
- バロツェ氾濫原街道道路…モング⇔カラボ⇔ルンバラ・ングインボ(アンゴラ)⇔クイト・クアナバリ(アンゴラ)に道路を設置する計画。モングとカラボの間でザンベジ川に橋を架け、サンダウラの乾季船便を廃止する。
- モング⇔セナンガ
- セシェケ⇔リヴィングストン
- カティマ・ムリロ橋
2010年国勢調査
- 男女比=1:1.083(全国平均=1:1.028)
- 識字率=61.6%(全国平均=70.2%)
- 都市化率=13.27%
- 結婚中間年齢=20.5歳
- 平均世帯規模=5.0人(男性家主=5.4人、女性家主=4.3人)
- 投票権保有率=68.9%
- 失業率=7.7%
- 合計特殊出生率=6.0人
- 完全出生率=5.5人
- 粗出生率=36.0人
- 未成年出産人口=802人
- 一般出生率=152人
- 総再生産率=2.3人
- 純再生産率=1.7人
- 労働力人口率=63.8%
- 男性労働率=67.1%
- 女性労働率=61.1%
- 年間労働人口成長率=0.5%
- 最大言語=ロジ語
- ロジ語話者率=69.6%
- アルビノ人口=1747人
- 平均寿命=53歳(全国平均=51歳)
民族
ロジ語を話すロジ人が最大民族である。 ロジ人は伝統的に遊牧民族で、リトゥンガを頂点として24の氏族から成る。 セシェケ、セナンガ、カラボの副首長がリトゥンガを補佐する。 リトゥンガと法廷は乾季にはザンベジ川氾濫原のレアルイに滞在する。 リムルンガは文化的に重要な行事で、現在はクオンボカ祭りとして観光客も集めている。
カオマ地区を中心に、少数民族のンコヤ人が独自の首長制を持ちながら暮らしている。 ムトンドとカハレの2人が伝統的指導者である。 ンコヤ人は6月と8月にカザンガ祭りを行う。
経済
州南部に自生するザンビア・チークの伐採がかつては重要で、リヴィングストンからムロベジに到る南部アフリカ最長の私鉄建設に貢献した。 しかし、木材の再生産は遅く、鉄道建設需要も減ってしまった。 州内には鉱山は無い。
観光
- ザンベジ川での水上遊戯や釣り
- クオンボカ祭り
- カザンガ祭り
- リウワ平野国立公園
- シオマ・ングウェジ国立公園
- 西ザンベジ狩猟管理地区
脚注
外部リンク
- Summary report for the 2010 Census of population (PDF) (Report). Lusaka: Central Statistical Office, Republic of Zambia. 2012.

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