鋳銭司村(すぜんじむら)は、かつて山口県吉敷郡南東部に存在した村。
1956年(昭和31年)11月3日に山口市との編入合併で消滅した。現在は山口市南東部の一地域となっている。
地理
山陽道(西国街道)沿いに平地が広がる。基本的には田園地帯である。
歴史
かつては、その名のとおり和同開珎などの銭貨の鋳造所があった場所である。明治末年に「ふいごの口・るつぼ・和銅開珎・同銭笵」などが出土したと伝わる。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、近世以来の鋳銭司村が単独で自治体を形成。
- 1956年(昭和31年)11月3日 - 山口市に編入。同日鋳銭司村廃止。
- 1966年 (昭和41年) - 周防鋳銭司跡の発掘調査開始(2回目調査は昭和46~47年)
- 1973年 (昭和48年) - 周防鋳銭司跡が国の史跡に指定される。
小字
- 四辻(よつつじ)
- 道の上(みちのうえ)
- 今宿西(いまじゅくにし)
- 今宿東(いまじゅくひがし)
- 大村(おおむら) - 大村益次郎の出生地
現況
編入合併後は山口市の一地域(鋳銭司地区)となり、市の出張所が置かれている。国道2号が地域を貫き、山陽自動車道山口南インターチェンジが設けられたことから、交通の要衝の一つとなり、物流拠点として複数の運送会社等の営業拠点が置かれている。
脚注
関連項目
- 山口県の廃止市町村一覧
- 鋳銭司
- 大村益次郎(鋳銭司村生まれ)
外部リンク
- 山口県吉敷郡鋳銭司村 (35B0030016) | 歴史的行政区域データセットβ版 - Geoshapeリポジトリ



