シュベツォフ ASh-21(ロシア語: Швецов АШ-21)とは、1940年代にソビエト連邦で開発された、単列7気筒・空冷星型の航空用エンジンである。

設計と開発

ASh-21は、基本的には複列14気筒のASh-82エンジンを単列化したものである。ASh-82の姉妹機であるASh-62からも多くの部品が流用された。設計は1945年に始まり、1947年までに試験を終えて量産が開始された。1947年から1955年までに7636基のASh-21がソ連国内で生産され、ほかに1952年以降チェコスロバキアでもM-21として生産された。

搭載機

  • Yak-11
  • Yak-16
  • Be-8
  • Be-30

仕様 (ASh-21)

  • 型式:空冷星型単列7気筒
  • ボア径×ストローク長:155.5mm × 155mm
  • 排気量:20.6L
  • 乾燥重量:487kg
  • 過給機:機械式遠心過給機(1段1速)
  • 燃料装置:キャブレター
  • 出力
    • 520kW(700馬力) / 2300 rpm(離床出力)
    • 459kW(615馬力、高度1700m)
  • 比出力:25.5kw / L
  • 圧縮比:6.4:1
  • 出力重量比:1.07kW/kg

参考文献

  • Gunston, Bill (1986). World Encyclopedia of Aero Engines. Wellingborough: Patrick Stephens. pp. 175 
  • Kotelnikov, Vladimir (2005). Russian Piston Aero Engines. Crowood Press Ltd.. pp. 118–119 

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